6.07.2014

あゝ甲斐駒ケ岳、黒戸尾根3 -2014.4.27~4.28




テン場からわずかに高度を上げれば
遮る木々がなくなります。
朝は良い、すべてが漲っている








あいにく雲が多いけど、
八ヶ岳はごきげん



しかしながら
歩き出すと、
昨日のモヤモヤが蘇ってきました。
真剣なつもりでも
集中力に欠けていたのです。



男性がひとりで下りてきました。
目覚ましになってくれた足音の人だ。
本日初の登頂者
わたし達も続く








言葉にするのはもどかしい
文章などでは表現できない
好きな山の頂を、
目の前にしたときの気持ち。
その上、今日はすこし戸惑っている



撮影をするHiさんより先に登頂
山頂の祠で手を合わせたら、
自分でも驚いたのだけど
声をあげて泣いてしまった。
感激だけの涙ではない、
あれは何だったのか
今でもよくわかりません。
強いて言うなら
さみしさをぶちまけた時に似てる








おおらかに走る山脈、素晴らしい。
それなのに
山頂で撮った記念写真を見返すと
このときの気持ちが、
しっかり顔に現れています。
見たことのない複雑な表情








来た道を帰る。
そして鬱屈としていたものが、
表面化する事件が起こります。


「あ⋅⋅⋅⋅⋅⋅!」


背中を打って、
起き上がろうとして体勢を変え
斜面で顔面を擦りました。
凍った岩を乗り越えようとして、
バランスを崩したのです。
一瞬の気の緩み
顔がヒリヒリする、
こすると血が出ている。
幸い身体はなんともなかった
八合目まで下って休む。


「傷がついた!
もうお嫁にいけないよ」
そう言うわたしに
Hiさんは心底呆れたようでした。
何より心配をかけてしまいました。
冗談ではなく、
自分の脚で帰れないようなことになっていたら⋅⋅⋅⋅⋅⋅
本当に、ごめんなさい
(顔の傷は二日で消えました)



テン場に戻り撤収作業
荷物を背負いこんで、
そこから先が大変でした。
わたしは浅い経験の中で、
危ないから気をつけようと思っても
怖いと思ったことは、
あまりありませんでした。
それが一変
谷ばかり目に入る。
「落ちたら死ぬ、怖い」
でも恐怖心を抱きすぎても
余計に危険を招きます。
よくわかりました。



このときのことを友達に話すと
「ケガして良かったね」
と、言われます。
上司には「おめでとう」とも。
素のわたしをよく知る人たち。
自分の甘さ
改めて向き合いました。
それから
誰と一緒にいても、山は自力で。



*******



尾白川渓谷に着いた。
猿の群れに遭遇して、
子猿のいじらしさにホッとする。
ああ、帰ってきちゃったんだな⋅⋅⋅⋅⋅⋅
痛い目にあったのに、
今すぐ引き返したくなる



駐車場にて
Hiさんとわたしに
タバコを一本ずつ恵んでくれた、
売店のおばちゃんと立ち話。


「ここに来るのはね、
山が好きな人達ばかりだよ」


そうだな⋅⋅⋅⋅⋅⋅


わたしは
本当に山が好きと言えるのかな
なんのために山を登るの?
登りたいから登るんだけれど
その「登りたい」は、
どこから来るの
⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅
⋅⋅⋅⋅⋅⋅
⋅⋅⋅

白黒を決めたがるの、よそう
好きだと思うなら
好きで良いんじゃないか
他になにがあるの
どんなカタチでもいい
好きに理由などないって、
なんだか初めてわかった



「またおいでね」
おばちゃんに言われて
「また来ます!」 
いつもの元気が出ました。



また行く、迷っても
何度でも
そのたびに強くなる



甲斐駒ケ岳、愛する山
好きとか愛してるとか、
言うのは簡単だけれど
理由はわからなくたって
求めるものが
そこにあること
わたしが一番、知っている






2 件のコメント:

  1. ゆみちゃん♪
    こんばんは~^^
    山に登るのに理由はいらないよね。
    ただ好きだから・・・
    私もいつも、いろいろ迷いながらも好きだから登ってます。^^

    リンクいただきました~
    ひりゅうさんの○○○は・・・・ (笑)

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    1. こったそ♡♡♡

      ありがとう♡
      他の趣味でも良いんだけど、なぜ山を選んだのかな?自分ではすでにそこから明確でないんだけど、せっかく好きなことがあるんだもんね!お互い、それぞれの山を楽しも♡♡♡

      リンクありがと〜\(^o^)/
      ここのブログ、そういう機能があるのかすら知らないんだけど、見つけたらこちらからも貼らせてねン♡
      で、こったそ!○○○じゃなくて、○○○○○だよ!ちんこじゃなくて、おちんぽこ♡♡♡

      Yumiko

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