1.15.2015

戯れて、白毛門 (松ノ木沢ノ頭まで) -2014.12.28





昨年の山行記事は
未掲載がいくつもあるのですが、
雪シーズンということで
先にこちらを⋅⋅⋅⋅⋅⋅



2014年の年末
最後に「雪を踏もう!」と
出かけた白毛門
この界隈は7月の馬蹄形縦走以来
あのときは、
緑と空の間を飛ぶように抜けた
谷川の眺めは本当に素晴らしいと思う
Hiさんとよく話すのです
「アルプスに劣らぬ景観とは
よく言ったもので、しかし
唯一無二の谷川クオリティ」だと



今日はピークまで行けないかも
歩く距離と速さは雪次第
12時になったら、
どこにいても引き返してくる
トレースのない道を楽しみに




*******




土合駅に車を停めた
登り口にある本来の駐車場は
すっかり雪で覆われている
緑のテントがポツンと寒々しい
家の主はまだ中にいるようである
それにしても、
ここでわかんを着けたいくらいだ
トレースの上を時々膝までハマる
橋を渡って森へ入る
登り始め、ふと先を見上げると
固まって進む人々が見える
「ラッセルしてる」
我々もかんじきを履いた



追いついてみると
男性4人組パーティと
単独男性が2人
そこへ自分達が加わり
8人で道をつくることに



空は青く輝き、風はない
「この時期にこんな谷川初めて」
4人組パーティの男性らが口々に言う
元山岳会の仲間とのこと
「もう良い歳なんだけど、
やめられなくってねえ。
昔はそりゃあ皆強かったんだよ」
経験ある方達とご一緒させてもらえるのは、
とてもラッキーなことだ



「そろそろ代わろう」
程よい頃に声がかかり
トップ交代
わたしの一発目、雪は胸ほど
「深い」と言うと
すぐ後ろにいた方が
「全部埋れてしまうかもしれないね」
その頼りなさに心配したのか
すぐに「代わりましょう」
わたしは脇に逸れ最後尾につく
よし、次に順番がまわってきたら
男性に負けない働きをしよう





頼もしい男達
photo by Yumiko




後続は雪を踏み固めながら
景色を堪能する余裕もある

白塗られた岩壁を抱く
堂々且つ端麗な谷川岳を真近に

美しく彫られた谷、大きな空
やまなみの奥に上州武尊山

満たされるなあ
この景色に
自分の身体で、皆で先を目指すことに





どんどん行こう!
photo by Yumiko




何故か左足が沈む
「あれ?」と立ち止まる
前にいた方に「外れてる」と言われ
かんじきがなくなっていると気付いた
別の方が
「探しておいで。
あったら声をかけて」
引き返し、ひりゅうさんも一緒に見てくれたけど
足から抜けたあと、
上から雪と一緒に踏まれて
どこかに埋れてしまった
全て掘り返す訳にもいかず
途方に暮れる
困ったなあ⋅⋅⋅⋅⋅⋅
わかんを失くしたと言うより
山にゴミを残すことが問題
あんな大きなもの片方だけ
わたしの不注意で心が痛む
「残雪期に探しに来る」



急いで追いつき
左はツボ足で頑張ることになった
探しておいでと声をかけてくれた方は
その後も何度か「大丈夫か?」と
心配してくれた
「大丈夫です。
行ける所まで行きます」








急登に差しかかる
ストックはピッケルに持ちかえ
雪を掻き分けながらゆく
いつの間にか
ひとりふたりと人が増え
最後は高校生の山岳部が加わった
賑やかに松ノ木沢ノ頭まで





「近くて遠い、白毛門」
photo by Yumiko




時間的にもここまでだろう
CTの2倍はかかった
一緒に登ってきた仲間は皆晴れやかだ
様々な絶景を後ろに各々記念撮影
Hiさんが4人組に頼まれ
シャッターを押した
今度は「2人で撮ってあげる」と
わたし達は色んな所に立たされて
たくさん写真を撮ってもらった
そのときの画像を見返すと
わたしはどれも弾んだ表情
滅多にないことで自分で驚いた
山の中で構える写真は
たいてい伏し目か、
気難しい顔で写っているから



惜しみつつ下山開始





今日の山と仲間
今年一年に感謝
photo by Yumiko






最高だよ〜



帰り道は呆気ない
苦労して登ってきたのになあ
それにしても皆さん健脚
下山は次々抜かれ追いつけなかった








終わるのがさみしい





調子にのって、滑る




2014年の最終山行は
天候に恵まれて
思う存分雪と戯れ
その〆に相応しいものだった
これは年末恒例にしようか
味をしめたらやめられない



次に来るときも
晴れたら良いね










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